小論文を論述する場合は、分析メモやアウトラインを設計図としてすぐに執筆に取り掛かることができます。今後はテーマごとに柔軟な発想(視点や切り口)で自問自答し、その方向性を吟味しながら分析を進めていくことで、あなたらしさの備わった説得力のある論述ができるようになるのではないかと期待しています.

小論文がすらすら書ける

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小論文で様々なテーマに取り組んでいく上で、常に問題意識を持って物事を見つめていく姿勢が大切です.これ以外にもテーマの問題点はないだろうかと広い視野で考え、思いついたことを全てメモに書き出すようにしてみましょう.メモを取る習慣が、今後において、よりよい方向に自分の意見を見つけていく上での出発点になるのです。アウトライン化の段階では、重要だと思われる項目だけを選択することになりますが、メモに書き留めることで見落としを防ぐことができますし、あなたなりの新しい発見へとつなげていきやすくもなるでしょう.

小論文テーマ「科学技術と科学者の責任」を考えるヒント

私達の生活は、日々のめざましい科学の発展によって支えられています。身の回りを見回しただけでも飛躍的に進歩した携帯電話、生活に欠かすことのできないいろいろな電化製品、電車や自動車、飛行機などの乗り物などの技術革新は、実にすばらしいものですね。その中でも医療器具や医療技術の革新、新薬の開発は、めざましいものがあります。その陰には、科学者の並々ならぬ努力があるわけです。

 しかし、利潤追求のために研究成果の安全性を軽視したり、名誉保持のために過ちを隠したり認めなかったりする科学者の意識(態度)について問題が存在します。そもそも、医療従事者だけでなく科学者全体の本来の役割は、人類社会の平和と発展のためにさまざまな研究開発や技術革新を推し進めていくことです。そして、より快適な社会を作りたい、病気などの苦しみから逃れたい、という根源的欲求を持って研究に打ち込んできた成果が、こんにちの高度成長を成し遂げた現代社会のありとあらゆる分野に、多大な影響を与えているわけです。あなたの述べたように科学者は、たとえ回り道だとしても実験を繰り返し、本当に正しい真実を追究しようとする姿勢を忘れていけませんね。

 そこには、経済社会の複雑な構造が存在しており、研究成果を製品にして世の中に送り出す企業、その認可管理を行なう行政、それぞれの思惑が、科学者の立場を不明瞭なものにしています。あなたの述べたように科学者には、他者の立場に立って物事を考えられることが必要ですね。そして、その科学者の姿勢を尊重できる周囲の環境もまた重要だと思います。私利私欲に流されそうになった時、真の科学者として、どこまで研究者としてのプライドを保てるかが1つのカギとなるのかもしれません。

 ただ、科学者自身が相手を思いやれば、それだけで「科学者の責任」が解決するものではないとも考えられますが、あなたはどう考えますか? もっとも、近年、医療分野でいわれているインフォームド・コンセント、インフォームド・チョイスなどは、患者の立場に立った医療をめざす動きとして広まりつつあります。しかし、「人の生命を担う仕事をしている自覚を持つ」ことや「科学者は、真理にもっと忠実であるべきだ」、「他者の立場に立って物事を考える」などと言っても、科学者や医師の社会的責任や倫理的使命を強調するだけでは、具体的な解決方法としては不充分と言わざるを得ません。

 そこで、科学者を取り巻く企業や行政の体制について、もう少し具体的に考えてみましょう。たとえば、癒着体制を解体する手段として、利潤追求主義の企業と科学研究組織を完全に切り離せないものでしょうか? また、私達が科学技術に対して、常に監視の目と公正な判断ができるように、正しい情報の公開と責任の追及ができる体制はどうあるべきでしょうか? つまり制度的な手立てによって、科学者に無用な利害関係が及ばないようにすることができないだろうか、と考えてみるとどうでしょう。

 少し広い視点をもって問題点を分析していくことで、あなたが考える科学者自身の「意識改革」についての論述がより説得力を持つようになると思います。

言葉はどんな場面で、どのような使われ方をしているでしょうか。言葉は伝達の手段としてだけではなく、物事を考えたり、人とコミュニケーションをとったりするときにも使われますね.言葉が使用される個々の場面をいろいろと思い浮かべてみると、言葉がいかに人々の生活に密着したものであるかということに気づかされるのではないでしょうか。このように人々の生活と切り離して考えることのできない言葉は、その時代ごとに様変わりする人々の生活様式やものの考え方などを色濃く反映して、常に変遷していく性質を備えています.