小論文を論述する場合は、分析メモやアウトラインを設計図としてすぐに執筆に取り掛かることができます。今後はテーマごとに柔軟な発想(視点や切り口)で自問自答し、その方向性を吟味しながら分析を進めていくことで、あなたらしさの備わった説得力のある論述ができるようになるのではないかと期待しています.

小論文がすらすら書ける

合格小論文や志望理由書が誰でもかけるようになるノウハウ公開

小論文で様々なテーマに取り組んでいく上で、常に問題意識を持って物事を見つめていく姿勢が大切です.これ以外にもテーマの問題点はないだろうかと広い視野で考え、思いついたことを全てメモに書き出すようにしてみましょう.メモを取る習慣が、今後において、よりよい方向に自分の意見を見つけていく上での出発点になるのです。アウトライン化の段階では、重要だと思われる項目だけを選択することになりますが、メモに書き留めることで見落としを防ぐことができますし、あなたなりの新しい発見へとつなげていきやすくもなるでしょう.

「個性を尊重することの意義」に関するアプローチの一例

 個性を尊重することの意義について自分自身の考えを述べよ、という出題があります。まず何より、「課題の要求に対して忠実に答えられているか」ということが大変重要になります。

 課題の要求「個性を尊重することの意義について」

「意義」とは、辞書的には「その話題になっている事柄についての、積極的な価値」を指します。それに関するあなた自身の考えを論じるわけですから、大筋として、

● 「個性」を尊重することには・・・といった意義があると私は考える。

という主張が明確でなければなりません。これは、論述自体の分量がどれほど長くても短くても変わらないことです。読み手が、「ああ、あなたは設問の要求についてこういうことが言いたいのだな」とはっきり読み取ることができなければならないのです。

 「個性」という大きなテーマについて、あなた自身、述べたい事柄が数多く浮かぶと、それを制御し切れなくなります。そのため、日本の現状説明に字数を費やしすぎて、結論が抽象論の域から出ないままで終わってしまう可能性があります。

 それで、論述に取り組むにあたって次の点をお勧めしますので、是非試してみてください。

● アウトラインシートの上方(もしくはあなたにとって分かりやすい箇所)に、設問の要求を目立つように記す。

 次に以下の問いについて考察をしてみてください。

問 個性というものは、殊更に意識しないと伸びないものでしょうか?
問 「個性を育てる」とは、短所を切り捨てることですか?
問 「バランス型のひと」は「個性的なひと」とは言えないのでしょうか?
問 単に「他人と異なる」ことが個性ですか?

 また、現代の「個性尊重」の傾向として、最近では日本においても「主体性」が重視されるようになってきたのではないかと思われる場面が増えてきたようです。若者を中心に、衣食住の全てにこだわりを示し、個性を求める人が増えていますね。教育の場においても、「総合教育」の導入などに見られるように、暗記重視の教育から、考える力を重視した教育へと、次第に変化が起こりつつあるようです。大量生産型社会についても、他の製品との差別化(個性化)をアピールして、自己主張ある生活空間を求める傾向が強まりつつあります。

 個性が尊重される社会を築く上で、日本とは異なる欧米社会の個性化重視の教育理念や、社会のあり方は大いに参考になりますが、時にはそれらが偏ったエリート教育になってしまったり、人々に格差をもたらす原因ともなっていたりする側面も、一応は把握しておく必要があるでしょう。また、個性が尊重される社会であれば、どのような考え方や能力であろうとも、個性なのだから許されると考えるべきではないでしょう。そこで、お互いの個性がぶつかり合うことによって生じる摩擦を回避するためには、おのずと規律や統制も必要とされることでしょう。それを、生活の細部にまで浸透させているのが、現代までの日本社会の特徴であるのならば、日本ならではの協調性を失ってしまうことなく、同時に個性を抑圧することのないような社会を築いていくためには、一人一人がどういった行動をとるべきだと思いますか。

 上記の点を意識して考察をおこなえば日本社会における「個性を尊重することの意義」について、より深く追究することができるのではないでしょうか。あなた自身の見解に加え、日本社会の現状をも踏まえた、意義のある論文に仕上げることができると思います。

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