小論文を論述する場合は、分析メモやアウトラインを設計図としてすぐに執筆に取り掛かることができます。今後はテーマごとに柔軟な発想(視点や切り口)で自問自答し、その方向性を吟味しながら分析を進めていくことで、あなたらしさの備わった説得力のある論述ができるようになるのではないかと期待しています.
小論文がすらすら書ける
合格小論文や志望理由書が誰でもかけるようになるノウハウ公開
小論文で様々なテーマに取り組んでいく上で、常に問題意識を持って物事を見つめていく姿勢が大切です.これ以外にもテーマの問題点はないだろうかと広い視野で考え、思いついたことを全てメモに書き出すようにしてみましょう.メモを取る習慣が、今後において、よりよい方向に自分の意見を見つけていく上での出発点になるのです。アウトライン化の段階では、重要だと思われる項目だけを選択することになりますが、メモに書き留めることで見落としを防ぐことができますし、あなたなりの新しい発見へとつなげていきやすくもなるでしょう.
小論文頻出テーマ 『個性について 』のアプローチの具体例 その4
普段から関心のあるテーマについては、考察を深めやすいものですね。「個性」の問題は、実際の入試においても、出題される頻度が高いテーマです。これを機会に、さまざまな面からさらに考察を深め、得意なテーマの一つとしておくとよいでしょう。
自問自答を、さらに広げていくための手掛かりは、「では、こうした考えを、実際の社会において実現させていくには、どうすればいいか」と考えてみることです。あなたの主張を、今後の日本社会に反映させていくためにどうすればよいと考えますか。
まずあなたは、日本社会の現状について、どう思いますか。今後、自分の個性を大切にしながら、「規律を重んじる」日本で生きていくことに、難しさは感じませんか。あるいは、今現代、学校や普段の生活の場で、個性を主張することに困難を感じることはありませんか。
まず集団行動を重視し、他人に合わせる大切さを教えていくのが日本の教育スタイルですね。そうした環境を考えれば、先ほどの問に対する答えは、おそらく「YES」でしょう。では、そうした困難を解消していくためには、どうすればよいのでしょうね。今後は、日本社会においても、アメリカ社会と同様に、個性を重視する教育が取り入れられることを望みますか。
最近では日本においても「主体性」が重視されるようになってきました。若者を中心に、衣食住の全てにこだわりを示し、個性を求める人が増えていますね。教育の場においても、「総合教育」の導入などに見られるように、暗記重視の教育から、考える力を重視した教育へと、次第に変化が起こりつつあるようです。今後は、日本社会においても、個性を重視する人が主流を占めるようになるのかもしれません。こうした現状について、あなたはどのように考えますか。
その一方で、日本社会がどこまで欧米化しても、そこには限界があるようにも思われます。欧米諸国とは違い、日本は国土や資源の限られた島国です。そこで多くの人間が生きていくためには、周囲と協調し、連帯を大切にしていくことが不可欠だったわけですね。今後も、そうした基本条件は変らないでしょう。つまり、今後、日本が個性を重んじる方向へ変化していくためには、そうした協調性と、個性の重視とを、両立させていく必要があるのではないでしょうか。
個性が尊重される社会を築く上で、日本とは異なる欧米社会の個性化重視の教育理念や、社会のあり方は大いに参考になりますが、時にはそれらが偏ったエリート教育になってしまったり、人々に格差をもたらす原因ともなっていたりする側面も、一応は把握しておく必要があるでしょう。また、個性が尊重される社会であれば、どのような考え方や能力であろうとも、個性なのだから許されると考えるべきではないでしょう。そこで、お互いの個性がぶつかり合うことによって生じる摩擦を回避するためには、おのずと規範も必要とされることでしょう。その規範を、生活の細部にまで浸透させているのが、現代までの日本社会の特徴であるのならば、まったくアメリカの真似事をするのでは、「新しい発見」を導くような、個性をもった国民性は獲得できませんね。日本ならではの協調性を失ってしまうことなく、同時に個性を抑圧することのない、新たな社会を築いていくためには、一人一人がどういった行動をとるべきだと思いますか。そのようなことも考慮することで、日本社会における「個性を尊重することの意義」について、より深く追究することができるのではないでしょうか。
個性と協調性の両立の難しさについては、果たして、その両立は不可能なのか、可能だとすれば、そのためにどういった教育や社会のあり方が必要なのか、といった点についても、ぜひ考察を深めてみてください。あなた自身の見解に加え、日本社会の現状をも踏まえた、意義のある小論文に仕上げることができると思います。
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