小論文を論述する場合は、分析メモやアウトラインを設計図としてすぐに執筆に取り掛かることができます。今後はテーマごとに柔軟な発想(視点や切り口)で自問自答し、その方向性を吟味しながら分析を進めていくことで、あなたらしさの備わった説得力のある論述ができるようになるのではないかと期待しています.

小論文がすらすら書ける

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小論文で様々なテーマに取り組んでいく上で、常に問題意識を持って物事を見つめていく姿勢が大切です.これ以外にもテーマの問題点はないだろうかと広い視野で考え、思いついたことを全てメモに書き出すようにしてみましょう.メモを取る習慣が、今後において、よりよい方向に自分の意見を見つけていく上での出発点になるのです。アウトライン化の段階では、重要だと思われる項目だけを選択することになりますが、メモに書き留めることで見落としを防ぐことができますし、あなたなりの新しい発見へとつなげていきやすくもなるでしょう.

高齢化社会に関する考え方の一例 6

 

あなたにとって望ましい高齢化社会とはどのようなものでしょうか?

 「高齢者が安心して暮らせる社会」、確かにそれは「望ましい高齢化社会」と言えますね。そもそもフレーズの中に「安心」というプラス要素が含まれているので、そうなるのです。しかし、これを示しただけでは具体性のある論述の展開にはなりません。更に必要な考察とは、

問 その「安心」とは具体的にどのようなものであると私は考えるか?

という問いを発し、掘り下げていくところにあります。経済的な「安心」でしょうか? 異世代との交友も含めた、精神福祉的な「安心」でしょうか? バリアフリーの発想の延長線上にある、身体的な意味での「安心」でしょうか? 「安心」ひとつに関しても、こうした問いかけをきっかけに思考を展開させていくと、具体性を帯びた、先の展開が見えてくると感じませんか? 

 直接的に論じなければならないのは飽くまでも「自分にとって望ましい高齢化社会」ですから、そういったマイナス要素の列挙はどれほど必要不可欠か、再吟味してみる必要があるでしょう。もちろん、分析メモにおける下準備段階でなされる分には構いません。参考までに述べておきますと、そもそも年金制度の財源確保という問題と少子化を解消するために子供を生みやすい環境を整えるということは本来別な問題です。確かに長期的には関連してくることですが、この2つを関連付けてしまうことは、財源不足は納税者側にのみ責任があるかのような誤解を与えかねません。少し分析の際には注意が必要ですね。このようなことも考慮しつつ、この課題で、外さずに絶対に述べなければならない要素は何か? 分析段階に留める要素はどれか? そういったことも意識して考察を重ねていく訓練が必要です。

今後は、課題で見出された問題点を、できるだけ「自分の問題として考える」ように努めてみましょう。例えば、数年後のことを考えてみましょう。あなたも成人を迎え、社会人となって、納税の義務を負うことになりますね。その時、あなたがご家族か誰かの「介護者」の立場となっていたらどうしますか。時間や手間隙はかかっても、自宅での介護を引受けるでしょうか。それとも、金銭面の負担はあるにしても、施設にお年寄りを預けることを選ぶでしょうか。さらに、もっと将来を考えてみることもできますね。

つまり、自分自身もいつかは年を取り、高齢者の一人となっていくという事実です。今のあなたには、とても想像しがたい未来の話かもしれません。そもそも、未解決の社会問題に対して、自分なりの解決方法を考え出すのは難しいことですね。しかし、自分を当事者として考えてみることは、小論文を書くための大きなコツだといえます。「もし、自分だったら?」という視点から、自問自答を繰り返していけば、単なる「一般論」に終わらない、より現実的な発想が生まれてくるはずです。具体的で、現実に即した結論には意義があります。あるいは、自分自身の将来について、課題に関する抱負を考え付くことができるかもしれませんね。上記で挙げた問いに対して考察を重ね、自身の論点を定めた後、その論点を中心に「将来の予測」をまとめると、手短で必要な要素だけを効果的に採り挙げることができるかもしれません。

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