小論文を論述する場合は、分析メモやアウトラインを設計図としてすぐに執筆に取り掛かることができます。今後はテーマごとに柔軟な発想(視点や切り口)で自問自答し、その方向性を吟味しながら分析を進めていくことで、あなたらしさの備わった説得力のある論述ができるようになるのではないかと期待しています.

小論文がすらすら書ける

合格小論文や志望理由書が誰でもかけるようになるノウハウ公開

小論文で様々なテーマに取り組んでいく上で、常に問題意識を持って物事を見つめていく姿勢が大切です.これ以外にもテーマの問題点はないだろうかと広い視野で考え、思いついたことを全てメモに書き出すようにしてみましょう.メモを取る習慣が、今後において、よりよい方向に自分の意見を見つけていく上での出発点になるのです。アウトライン化の段階では、重要だと思われる項目だけを選択することになりますが、メモに書き留めることで見落としを防ぐことができますし、あなたなりの新しい発見へとつなげていきやすくもなるでしょう.

教育問題に関する一つの考察例

日本の教育とアメリカの教育の違いは様々なところで議論に上がり、その性格や特徴もよく知られているのが実情でしょう。それぞれの国民性のようなものに大きく左右されていることも事実ですが、「教育」というものがどのように求められているのか、という前提がまず異なることを把握しましょう。

 アメリカでは個性を伸ばすことを第一の目標として掲げるのに対し、日本では規則、規律を守ることを重視し、高い平均点を目指すことを第一とする、という違いです。これは一般的に日米の教育を考える際に、広く知られている概念といえるでしょう。それぞれの立場では、やはり問題点や利点が特徴的に出てきますね。アメリカ式の「個性を伸ばす」やり方には、本人が得意とするものに対して優先的に取り組みをさせて、その能力を伸ばすことを最優先して行います。そのために、他のことについては多少難点があっても目をつぶる、というやり方です。このやりかたの欠点としては「視点が狭くなる」という点を挙げることができます。ひとつのものに集中させるということは、外界の情報をある程度制限することにつながるでしょうから、アメリカ式の方法が行き過ぎると、このような事態も当然考えられるでしょう。対して、日本のやり方では、規則、統制を重んじるという大前提があるという特徴から、集団を形成したときの秩序という面で、集団がうまく機能するという面を利点としてあげられます。一方、型にはまった人間の大量生産や、創造性の欠如などの弊害も当然考えられます。

 優れた選手や優れた才能について注目する際は、その目覚しい才覚をどのように引き出したのか、というところに焦点を当てるため、アメリカ式の方法の利点が顕著に表われます。しかし、そうではなく「得意なもの。自分の好きな分野」にたどり着くまでに、可能性を絞ってはならない、という意見に到達することもできます。好きなものを見定める段階で、多くの情報に接して多くの可能性を残すことは、本来向いているであろう才能を伸ばすという作業に関しては回り道になる可能性もあります。しかし、考え方を変えれば、「この分野である」と自分が決め、自発的に打ち込むようになるという過程を想定すると、長所をピックアップして長所を伸ばす教育には、あるリスクが伴うこともわかるのではないでしょうか。

 アメリカ方式で目覚しい才能を開花させた人がいる一方、同じやり方で挑戦してきながら、日の目を見なかった人も数多くいるのではないか、という疑問がそこにはあります。数少ない才能だからこそ、光るのですね。この過程で多くの「可能性をそぎ落として長所だと思われるものを磨いてきた」人が脱落している事実も見えてきます。
かといって、持っている才能を平均化して殺してしまう教育もまた弊害として挙げられるでしょう。日本的教育が非難される理由はここにあります。少数の光る才能を重視するか、多数の概ねの幸福を重視するか、という違いがなんとなく見えてきます。

 強烈な個性は生かされて初めて個性として認められるものであり、そうでなければ視野を狭める要因となってしまう、と考えることもできます。ここが「個性」のもつ危うさを表現できているのではないでしょうか。「個性」は生かされなければ意味がないのと同じように、上に書いたように、「突出していなければ」認めてもらえないのではないでしょうか。「個性」を尊重することは、逆に「他の可能性を削ってよい」という考え方と同じものとしてとらえられる危険性があります。この点について、「個性を尊重する」風潮が方向性を誤るとどのような危険性があるのか、ということを踏まえながら表現できれば、バランスの取れた論述ができます。

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