小論文を論述する場合は、分析メモやアウトラインを設計図としてすぐに執筆に取り掛かることができます。今後はテーマごとに柔軟な発想(視点や切り口)で自問自答し、その方向性を吟味しながら分析を進めていくことで、あなたらしさの備わった説得力のある論述ができるようになるのではないかと期待しています.

小論文がすらすら書ける

合格小論文や志望理由書が誰でもかけるようになるノウハウ公開

小論文で様々なテーマに取り組んでいく上で、常に問題意識を持って物事を見つめていく姿勢が大切です.これ以外にもテーマの問題点はないだろうかと広い視野で考え、思いついたことを全てメモに書き出すようにしてみましょう.メモを取る習慣が、今後において、よりよい方向に自分の意見を見つけていく上での出発点になるのです。アウトライン化の段階では、重要だと思われる項目だけを選択することになりますが、メモに書き留めることで見落としを防ぐことができますし、あなたなりの新しい発見へとつなげていきやすくもなるでしょう.

高齢化社会に関する考え方の一例 4


 
 小論文の頻出テーマの代表的な課題の一つが高齢者問題です。 高齢者問題をテーマにした考察例も今回で4回目になっています。もちろん模範解答は存在しません。あなたの主張が読み手にとって納得のいく価値のある主張であればそれで十分なのです。

 高齢化社会にある問題点を、高齢者の立場だけでなく、介護者の立場からも指摘することもできます。また、高齢者の社会からの疎外感や退職後の生きがいの喪失という問題に言及できれば、そのことは確かに事実として存在しているので、読み手も納得できる問題提起ができていると思います。では、視点を変えて、現在や近い将来のあなたの立場から高齢化社会にまつわる問題について考えてみましょう。たとえば、「4人に1人が高齢者という社会が訪れる可能性」を考えれば、将来、あなたをはじめとする若年世代が多くの高齢者たちを様々な場面で支えなければならないという問題にも行き当たると思います。他にも思いつく限り、現在のあなたの立場から高齢化社会の問題点を挙げてみてください。

 また、今まであなた自身は高齢者と接する機会が少なかったのかもしれません。この仮定から考えてみると、「高齢者たちが社会から疎外されている」という問題の原因が、労働が重視されている現在の社会で、高齢者が社会に貢献していないと見なされているというところ以外にも見つけることができるかもしれませんね。たとえば、高齢者がこれからの社会を担う若年世代との接点が少ない(核家族化、一人暮らしの高齢者の増加など)ということも、一つの「社会からの疎外」と考えることはできないでしょうか。問題の原因追求の際に、当事者の立場や世間・社会を想定するだけでなく、自分自身の立場からも考えてみると、問題のまた違う面が見えてくると思います。

 上記のような分析をすることで「望ましい高齢化社会」に必要なものについて、より詳細に説明できるようになると思います。「高齢者の豊富な経験を生かせる環境作り」は、高齢者が社会から疎外されないように、また高齢者自身が生きがいを持つことができるようにするための効果的な対策だと思います。では、具体的には何をすればいいのでしょうか。あなた自身が高齢者の豊富な経験によって何をしてもらいたいかを考えてみると、どういう環境が必要なのかが見えてくるかもしれませんね。また、若いうちから老後に備えた趣味を見つけることも、充実した老後を送るための方策の一つだと納得できます。しかし、労働重視の社会が変わることで各人が老後を充実させるような趣味が見つけることができるでしょうか? そうだとすれば、社会を変えるために何をしなければならないでしょう? 現在のあなたの立場からこの方策の現実可能性について考えてみてください。

 高齢化社会のような一見現在の自分とは縁遠いような問題を、現在の自分の立場から考えることによって、世間一般での議論とは違った問題が表れる可能性が大きいと思います。そのようにして提起した問題の原因をさまざまな視点から納得いくまで探ってみてください。そうすることで、あなたなりの「望ましい高齢化社会」がさらに明確になり、そのためのより具体的かつ現実的な解決策が見えてくると思います。

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