小論文を論述する場合は、分析メモやアウトラインを設計図としてすぐに執筆に取り掛かることができます。今後はテーマごとに柔軟な発想(視点や切り口)で自問自答し、その方向性を吟味しながら分析を進めていくことで、あなたらしさの備わった説得力のある論述ができるようになるのではないかと期待しています.
小論文がすらすら書ける
合格小論文や志望理由書が誰でもかけるようになるノウハウ公開
小論文で様々なテーマに取り組んでいく上で、常に問題意識を持って物事を見つめていく姿勢が大切です.これ以外にもテーマの問題点はないだろうかと広い視野で考え、思いついたことを全てメモに書き出すようにしてみましょう.メモを取る習慣が、今後において、よりよい方向に自分の意見を見つけていく上での出発点になるのです。アウトライン化の段階では、重要だと思われる項目だけを選択することになりますが、メモに書き留めることで見落としを防ぐことができますし、あなたなりの新しい発見へとつなげていきやすくもなるでしょう.
小論文頻出テーマ 『心と物 』のアプローチの仕方その2
現在の物質的に豊かな生活しか知らないあなたには、この課題について考えることは難しかいかもしれません。
物だけを重視することで、人と人との関わり方などに無頓着になるという問題点を指摘することができれば、この問題について詳しく考えてみてください。まず、具体的にどのような事例が考えられるか、分析メモに書き出してみましょう。流行の服やブランド品には非常に気をかけるのに、友達づきあいに関してはルーズな女性や、自分の気に入ったものが揃った自室にこもって、家族や近所の人と全くコミュニケーションをとろうとしない青少年などが挙げられるかもしれないですね。他にはどんな例が挙げられるでしょうか。
このように具体的な事例を挙げた上で、「心の対象が物に向かってしか働かなくなり、周りの人に対する関心が薄れていってしまう」のように、あなたが考えた論拠を探ってみましょう。上記に挙げた女性や青少年は、果たして「物」に向かってしか心が働かなくなってしまったと言えるのでしょうか。流行の服という「物」にこだわる女性は、ひょっとすると周りの人の注目を浴びたいために、いつも流行の服をチェックしているのかもしれないですね。そうだとすれば、その女性の心は「物」を通して、周りの人の「心」に向かっていると考えることもできませんか。そう考えると、物質的にどれだけ豊かになったとしても、人の心が「物」だけに向かうことは果たして可能であるのかという疑問が生じてくると思います。
また、物質的な豊かさの恩恵をこうむっていながら、豊かな現代を蔑むことには矛盾を感じてしまいますね。では、なぜこのような矛盾が生じるのでしょうか。人は心を重視すると、物質的豊かさを批判する理由について詳しく考えてみてください。そうすると、なぜ「心」と「物」を天秤にかけて物事を考えてしまうのかという疑問が生じませんか。この疑問について、あなたなりに納得できる答えが見つかるまで分析を続けてみるのも良いかと思います。また、復古主義や硬直した保守主義は現代にそぐわないと考えますか?、「そぐわない」と人々に受け入れられなければそれで問題はありませんが、論者は「物」を蔑視し「心」を重視することによって、それらがのさばり出してくることを憂慮している可能性があります。復古主義や硬直した保守主義が受け入れられるようなことになれば、どのような問題が起きるのかも考えてみてください。
あなたが問題とする現代人の「心のあり方」について、より深く追求してみましょう。たとえば「現代の生活で、家族間でさえも心の触れ合いが薄れてしまったことを豊かな物のせいにするべきではない」という考えはもっともだと思います。しかし、現在は昔と比べて、本当に人と人との心の触れ合いは薄れてしまっているのでしょうか。現在では携帯電話やパソコンで、昔なら話をすることもできなかった距離にいる相手とも簡単にコミュニケーションをとることができますね。特に家族みんなが一緒に同じ家で生活していなくても、心の触れ合いはある程度可能になってきたと考えることができますね。そこで、現代の生活で、家族間でさえも心の触れ合いが薄れてしまったことを豊かな物のせいにするべきではなく、豊かな物を具体的にどのように利用して心の触れ合う機会を増やしていくべきかを考えてみるというのは、現代における「心のあり方」を探る一つの方法かもしれないですね。このようにして、ただ「物質的に豊かな現代を批判するべきではない」と、課題文の論旨をそのまま論じるのではなく、そこからもう一歩踏み込んで「現在なら何ができるのか」と具体的な方策を考えることで、課題に対するあなたなりの考えをより詳しく説明できると思います。
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